セックスレス危険度診断を受ける
日本ではセックスと言うと、どうもネガティブというか、積極的であることが良くないって刷り込まれているんですよね。
まあ、奥ゆかしさを好むいかにも日本人の思考って感じだと思いますよね。
でも、セックスは夫婦生活にとっては、大変重要な位置を占めていることはご理解いただけていると思います。
今回は、心理学視点で夫婦のセックスレスについて考えてみましょう。
セックスは夫婦の親密感の象徴
夫婦間におけるセックスは単に性欲の処理のためのものではありません。
心理学的視点でセックスを捉えると、実はセックスとは夫婦の親密感の象徴なんです。
つまり、セックスの問題は夫婦の親密感の問題と言っても過言ではないんです。
夫婦問題のカウンセリングの先生の話によると、夫婦問題でカウンセリングに来る夫婦の多く夫婦間のセックスの問題を抱えているそうです。
実際、当初は浮気、お金、子育て、仕事に関連する相談で来られるケースでも、よくよく深ぼるとセックスの問題に突き当たることが多いそうです。
先のカウンセリングの先生曰く「夫婦関係の状態を手っ取り早くチェックする方法は『セックスには満足していますか?」と質問することだそうです。
実際、夫婦間のセックスは二人の親密感のバロメーターである訳ですから、セックスレス状態ということは、仮に顕在化していなくても、それ自体が既に夫婦間の問題と言っても過言ではありません。
仮に、セックスレスの状態でありながらも、今の夫婦の関係に満足していても、心理学的にとらえると、二人の間は「正常では無い状態」な訳です。
ですから、今現在は夫婦間で問題が生じていなくても、将来的に「浮気」「離婚」などの大きな問題を引き起こすタネになりかねないので、実は注意が必要なんです。
では、セックスレスの相談にくる夫婦で、比較的よくみられる代表的なケースを1つ、対応策と共にシェアさせていただきます。
近すぎる距離感: 家族のような、親子のような、兄妹・姉弟のような関係
あなたも経験から感じているかもしれませんが、夫婦のセックスレスの問題で一番大きな原因が、パートナーをパートナーとして見れなくなってしまうことなんです。
理由は色々あるかと思いますが、とにかく距離が近くなりすぎて、親兄弟姉妹と同じように感じてしまうんです。
この傾向は、結婚当初、とてもラブラブ、お互いが大好きで、いつも一緒!みたいな、人も羨むようなカップルが近すぎる距離感: 家族のような、親子のような、兄妹・姉弟のような関係得てして陥る傾向が多いんです。
人も羨むようなカップルがセックスレスになるワケ
どうして、人も羨むようなラブラブカップルがセックスレスに陥るかというと、心理学的に「潜在的な癒着」の問題から発生するそうです。
「潜在的な癒着」と言われても、ピンと来ないですよね。
どうして、このような問題が起こるかというと、自分自身が成長過程で、両親から十分に愛情を貰ってないことに起因するんです。
親からの愛情を十分に受けていないと感じる分だけ、「愛されたい」という欲求が高まっていきます。
しかも、その愛情とは「父親」「母親」からの特別な「愛情」な訳なんです。
それを、結婚してパートナーを得ることで、つい、その満たされない両親からの愛情を、ついついパートナーに求めてしまう結果、近くなり過ぎてしまうんです。
このケースに陥りやすいタイミングは、やはり妻の妊娠・出産後になります。子どもが生まれると、当然ですが、夫は父親に、妻は母親になりますよね。
しかも、妻側が家事・子育てに追われて、それに没頭していくと、奥さんも「妻」の顔が出来なくなってしまいます。
また、旦那さん側も、自然と妻とではなく、母親としてとらえるようになってしまうんです。
さらに、奥さんが旦那さんを「パパ」と呼ぶようになることで、まるでお互いが、自分の父親・母親のように無意識のうちに感じるようになってしまうんです。
そうなると、夫婦の仲は物凄くいいんだけど、男女ではなくなってしまうので、当然、セックスという概念が二人の間にはなくなってしまうんです。
実際、仲のよい、パパ・ママなので、一見問題は無さそうですが、常にパパとママで居続けることで、夫婦として向き合うことができなくなる可能性が高いので、将来的に問題を引き起こすリスクをはらんでいる可能性も十分にあり得る訳です。
距離が近くなりすぎた場合の対策
では、距離が近くなりすぎた場合の対策は・・・
この問題が生じる一番の理由は、人の心理的な距離感が大きく影響をしています。
しかも、この距離感の捉え方が、人それぞれ微妙に違ってくるので、セックスレスの解消をより難しくしているのかもしれません。
で、本来、この距離感は関係に応じて、また状況に応じてフレキシブルに伸び縮みするモノなんです。
例えば夫婦間で喧嘩した時などは「他人との距離」に、子供の前では「家族の距離」、夫婦ふたりの時は、時として「恋人との距離」みたいな感じで変化するのが正常な状態になります。
そのように状況に応じて変化することで、常に二人の関係を新鮮に保つことができているんです。
しかし、先の距離感が近くなりすぎる、いわゆる「潜在的な癒着」状態に陥っている場合は、本来、状況に応じてフレキシブルに変化するはずの距離が、固定化されてしまうんです。
固定化されてしまうことで、変化が無くなる訳ですから、当然、マンネリ化してしまい、結果としてセックスレスの原因になってしまう可能性も十分にあります。
夫婦の距離感を二人が意識的に変えるように心がけることから
では、どうしればいいのかと言うと、夫婦の距離感を二人が意識的に変えるように心がけることから始まります。
具体的に言うと、意識的に少し距離感がある、恋人同士を意識することがベストですね。
とにかく、意識的に二人だけの時間を持つように、お互いがベストを尽くすようにします。
会社が!とか子供が!とか、言い訳を一切しないで、二人の時間を作るにはどうすればいいのかを真剣に考えます。
そうなると、自然と時間はできるものなんですけどね。
子どもを互いの両親や兄弟に預けて、夫婦二人で食事にいくとか、また、年に1回くらいは、ホテルや温泉で1泊を二人きりで過ごすとか・・・
恋人同士の頃に、普通にやっていたことを再現すればOKなんですけどね。まあ、実際のところは難しい部分もありますが、出来る範囲で行って、続けることが重要なんです。
最初は、気恥ずかしい部分もあって、なかなか大変ですが、続けていけば、それが当たり前になっていきますから、安心してください。
まとめ
夫婦間のセックスの問題は、結構複雑な問題だったりします。
特に我々日本人は、セックスといった性的なことが、社会的にタブーな位置づけになっています。
だから、諸外国にくらべ、性に関する問題への発達というか、理解が深まらないのかもしれません。
なので、正面切ってセックスについて、お互いに本音で話し合える夫婦なんてごく少数ではないでしょうか?
タブーな話として、避けるのではなく、夫婦間ではしっかりと、セックスについて向き合うことが重要なんですよね。
そして、自分の子供にも、その価値観をしっかりと伝える。これが、日本の性的な遅れから脱する唯一の方法ではないでしょうか?
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