セックスレス危険度診断を受ける
夫婦間のセックスレスは、夫がレスになる場合、妻がレスになる場合、お互いにレスになる場合と、夫婦それぞれによって状況が変わります。
ただ、夫・妻の片方がセックスレスになってしまい、片方がレスではない!という状況が、一番厄介ということは、想像に難くないと思います。
今回は、妻がセックスレスになってしまい、夫の求めに対して、妻が拒否するケースにフォーカスを当てて、その理由を調べてみたいと思います。
妻がセックスを拒否する理由
はじめに
一般に男性は女性よりも性欲が高い傾向にあります。
そして、夫の妻とセックスをする本能的な目的は、性欲を解消すること、自尊心を掻き立て維持することになります。
一方、妻が夫とセックスをする本能的な目的は、生殖行為、子孫繁栄、性欲の充足など、男性と比べると多岐にわたっています。
なので、セックスに対する捉え方に、男女差が大きくあることを理解しなければなりません。
その上で、妻の心の状態(心境の変化)や体の状態(体調の変化)に対して、注意深くなり、ちょっとした変化を見逃さないようにしなければなりません。
そして、その変化に対しては紳士的に対応することが重要になります。
一般的に言われる「妻の拒否理由」は表面的なもの
一般的にセックスレスになった夫婦で、妻がセックスを拒否するケースで、妻が拒否する理由は以下のようなものと言われています。
妻が夫の求めを拒否する理由
・セックスするのが面倒
・夫を男性としてみれなくなった
・子育てが大変でそれどころではない
・子どもが生まれた後、「父親・パパ」という存在になり、性の対象から外れた
・夫の風俗通いが発覚して肌を触れ合うのも嫌になった
・女性性機能障害(FSD)
風俗通いが原因はさておき、一般にはこの6つが、妻側のセックスレス理由と言われています。
やはり、妊娠出産後に環境が大きく変化して、子供中心の生活になることで、セックスレスになってしまう夫婦が多いようです。
特に乳幼児期に育児は、精神的にも肉体的にもヘビーなので、妻側からすれば、夫の面倒なんて見ていられない!というのが、本音かもしれません。
特に、乳幼児期は、たとえ自分の仕事が忙しかったとしても、妻をフォローしないと、その後のセックスレスにつながってしまう可能性が大きいのかもしれません。
ただ、ここで注目しなければならないのが、女性性機能障害(FSD)についてです。
よく、男性側が加齢やストレスによって勃起不全(ED)がセックスレスの原因になることが多くあります。
実は女性側にも女性性機能障害(FSD)があり、それがセックスレスの原因になっていることも理解しておく必要があります。
女性性機能障害(FSD)とは?
この女性性機能障害(FSD)は、男性のEDと比べると、まだ、あまり認知されていません。
そのため、妻本人が症状を自覚していないケースもあるので、夫は慎重に対応していく必要があります。
女性は男性と異なり、ホルモンバランスとメンタルバランスが密接に関係していて、非常に繊細かつ神秘的なものと言われています。
なので、妻の気持ちの持ち方次第で改善されるケースもあります。
性急な対応が、かえって事態を悪化させる可能性もあるので、繰り返しになりますが、夫は慎重に対応しないといけません。
女性性機能障害(FSD)の種類と症状
1.性嫌悪症
2.性興奮障害
3.オーガズム障害
女性性機能障害(FSD)は、大きくこの3つの種類に分類されます。
先に書いた通り、妻の気持ちの持ち方次第で改善されるケースもありますので、女性性機能障害(FSD)の種類ごとの症状をまず理解することが、妻の女性性機能障害(FSD)、さらにはセックスレス解消のために第一歩になります。
それでは、種類ごとの症状をみていきましょう。
性嫌悪症
・セックスが嫌で嫌でたまらない
・体に触られただけで鳥肌がたつ
この症状は、夫にとってはショッキングな内容かもしれませんね。
症状はズバリ、「セックスそのものを嫌い、セックスすること自体でできない」というものです。
この症状は男性にも起こりえますが、圧倒的に女性に多い症状になります。
ただ、性欲とは無関係で、性欲があるにも関わらず、セックスには恐怖心や嫌悪感を抱いており、セックス出来ないという状態です。
この性嫌悪症の原因、直接的な原因と間接的な原因の二つに分かれます。
直接的な原因は、夫の浮気(不倫)やED、妻の近親相姦体験、強姦体験などになります。
間接的な原因は、偏った性教育を受けて育ったことなどが上げられます。
特に、日本は性に対して過去来、消極的姿勢であり、どちらかというとネガティブなこととしてとらえられがちです。
その結果、「セックスは汚いもの」「セックスは愚かなこと」と言うように、子供のころの教育プロセスで刷り込まれていることが多いので、それが原因になっているとも考えられます。
性興奮障害
・セックスをしてようとしても膣が濡れない
・セックスの途中から膣が痛くなり快感が無い
これは体の機能的な障害になります。
男性の場合の性機能障害の主なものは勃起不全(ED)であり、女性の多くは「膣潤滑不全」俗っぽく言うと、膣の濡れが悪くなるという症状です。
女性は性的欲求が高まると膣が濡れてくることは一般によく知られていると思います。
また、性的欲求の高まりによって、小陰唇などの性器が充血し膨張する反応も起こります。
この充血反応に連動して、膣の潤滑作用(濡れる)が起こります。
そのため、性興奮障害はこの充血作用を起こす血管の障害なので、膣が濡れない、膨張しないという機能障害を生み出し、セックスが出来ない状態になってしまいます。
オーガズム障害
・セックスで一度もオーガズムを感じたことがない
・オナニー(自慰行為)ではオーガズムを感じることができる
一般に言われている不感症とは、このオーガズム障害と性興奮障害のことを指しています。
オーガズム障害は、男性よりも女性の多く見られる症状です。
具体的な症状は、オーガズムにまったく至らないか、男性のそれから非常に遅れて到達するとう症状になります。
ざっくり言うと、セックスして「イカない」「イケない」という障害です。
この障害は、女性の心因性に起因する場合多いので、心理的な方法で解消することが可能な障害になります。
この症状は、セックスで快感を得ることに対して、理性が働いて感情の高まりをセーブしてしまうことが原因のケースが多いのです。
その理性を上手く飛ばすことで、性に対して開放的になれれば、比較的早く改善できる障害でもあります。
まあ、言葉でいうのは簡単で、実際理性を飛ばすのは大変ですが・・・。
まとめ
夫婦のセックスレスにおいて、妻がセックスを拒否しする場合、一般的に言われている原因を軸とした、解消法を実践する前に、性機能障害(FSD)の可能性も、まずは疑ってみましょう。
この症状は妻には自覚がないケースがもあるので、慎重に進める必要があります。
もし、妻が性機能障害(FSD)の症状に自覚がある場合は、その事実を冷静に受け止めて、夫婦で性機能障害(FSD)の改善に向けて、先ずは心のケアから進めていきましょう。
逆に自覚症状が無い場合は、性急に性機能障害(FSD)と決めつけてしまうのは、非常に危険なので、注意かつ慎重な対応が必要です。
いづれにせよ、夫婦間でしっかりと普段から円滑にコミュニケーションをとれるようにし、互いを思いやることが重要であり、心のケアに重きを置いた上で、抱えている問題を共有するところはじめるといいのではないでしょうか?
夫婦のセックスレスで、妻の拒否の場合は、女性特有で男性には理解しがたい、非常に複雑な要素が絡み合っています。
ですから、その女性が抱える問題の実情を、夫側がしっかりと理解することも、夫婦のセックスレスを解消する上で、非常に重要なことになりますよ。
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